加藤鞆美作 五月人形
プロフィール
加藤鞆美(かとうともみ)
初代一冑の次男として昭和九年に現在の東京都北区滝野川に生まれる。
七、八歳の頃より父の仕事、生き方、技術を学び十二歳の頃より父の傍らで甲冑製作の一から十までの修行を積み、 父一冑が全国行脚をして集めた資料の上に再度 裏付けを取る研究を重ねるため、博物館、展示会、 神社、仏閣に足を運び実物の甲冑に触れる。それにより得たことを糧に構想を練り、現代の素材、 技術、技法を取り入れ、縮尺されていても現物の匂や伝統を崩すことなく製品を造るための努力を日夜 続けている。
京都府立文化博物館に納め展示されている平治物語の絵巻信西の場の立体復元の鎧武者七分の一縮尺の鎧は他に製作する事の出きる職人は、まだ見当らないほど、 精巧に出来上がっている。